バラスト水問題

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 バラストとは、波浪中で船体を安定させ、また適切な喫水やトリム(船体の前後方向の傾き)を確保して推進機を効率よく稼働させるために船舶に搭載される重しです。古くは、石や鉛などの金属がつかわれていましたが、軽荷航海終了後は不要になるため、現在では積みおろしの容易な海水が主として使われています。
 ところが船舶のバラスト水に取り込まれた海洋生物が地域や国境を越えて移動し、移動先において異常繁殖することによって生態系を破壊する事例が報告され、新しい海洋環境問題となっています。


   図1 バラスト水を通した水棲生物等の移動


    図2.最も顕著な環境影響をもたらした10種の水棲生物
        出典:国土交通省報道発表資料(平成16年2月16日)
        http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/10/100216/01.pdf

 このような状況から、2004年には国際海事機関(IMO)のバラスト水管理条約が採択されました。この条約は発効に必要な条約賛成国数等の条件が満足されていないため未だ発効に至っていませんが、近い将来に発効条件が満足されると予想されています。

参考HP:
  国際海事機関(IMO) バラスト水管理について

  http://www.imo.org/OurWork/Environment/BallastWaterManagement/Pages/Default.aspx